日光の前撮り、季節ごとの見どころと時期の選び方

日光で前撮りをしよう、と決まったあと、次に迷うのが時期です。

紅葉がきれいなのは知っているけれど、その時期は混みそう。

かといって夏は暑いのでは。

——このあたりは結婚式当日までの期間にもよりますが、よくご相談いただく内容です。

日光は市街地と奥日光で季節の進み方が違う場所なので、時期の選び方しだいで写真の印象は大きく変わります。

季節ごとの見どころと、決めるときの目安を整理しました。

日光は「ひとつの街に季節がふたつある」と考える

日光の前撮りでまず押さえたいのが、市街地と奥日光の標高差です。

中禅寺湖の湖畔は標高1,269メートル。

いろは坂を上るだけで、同じ市内でも景色の季節がずれます。

紅葉の見頃で言うと、戦場ヶ原あたりは10月上旬から中旬、中禅寺湖畔は10月中旬から下旬、市街地はさらに遅れて色づきます。

同じ「10月中旬の日光」でも、湖畔で撮るか市街で撮るかで背景が変わるわけです。

ですので、時期を先に決めるより「どの景色で撮りたいか」から日程を逆算するほうが迷いません。

私たちは大田区蒲田のスタジオがベースで出張での撮影になりますので、打ち合わせやヘアメイクリハーサルなどは都内で対応可能です。

春〜初夏(4〜7月)|桜と御用邸、そして戦場ヶ原の白い花

日光の桜は都内より遅れて咲きます。

日光田母沢御用邸記念公園のシダレザクラは例年4月中旬から下旬が見頃。

樹齢300〜350年と推定される木で、御用邸建築を背景にすると和装がよくなじみます。

開園は4月から10月が9時から17時(受付16時まで)、火曜が休園日なのでご注意ください。

もう少し広い画がほしい方には、日光だいや川公園も。

約500本56種の桜が3月下旬から5月上旬にかけて順に咲くため、桜の期間が長いのが利点です。

芝生が広く、裾を広げて歩くカットも撮れます。

4月の日光は朝晩が冷えるので、ドレスなら羽織るものを1枚もってくることをお勧め致します。

6月に入ると、今度は戦場ヶ原が白くなります。

ズミの花が6月上旬から中旬、ワタスゲの穂が6月中旬から下旬に見頃。

同じころ日光植物園の新緑も見ごろです(開園は4月15日から11月30日、9時から16時30分・入園は16時まで、月曜閉園)。

混雑が少なく、実は狙い目の時期なんです。

心配されるのは梅雨ですが、雨上がりの湿原や新緑は晴天より色が深く出ます。

「雨だから中止」と即断せず、当日の空を見て判断できる余地を残すのがおすすめです。

天候の判断や延期の扱いについては、撮影2日前の天気予報をベースに延期か決行か判断しますが、雨天延期の場合でも別途料金なく可能です。

夏(8月)|奥日光の平均最高気温は23度前後

真夏の前撮りは避けられがちですが、奥日光は事情が違います。

8月の平均最高気温は22.9度ほど。

同じ時期の東京よりおよそ8度低い計算で、標高がそのまま避暑になっています。

和装は重ね着になるぶん、暑さがダイレクトに疲れや表情にでてしまいます。

都内で真夏に和装ロケを組むと汗と日差しでどうしても厳しい。

夏に和装で、という方へ日光などの避暑地をおすすめすることが多いのは、その為です。

とはいえ山の天気は変わりやすく、午後に雷雨が出ることもあります。

午前中などの早い時間から撮影をスタートさせておくと、天気が崩れたときにどうするか落ち着いて考えられます。

秋(10〜11月)|いちばん人気で、いちばん段取りが要る

日光の前撮りで最も問い合わせが集まる時期です。

戦場ヶ原は9月下旬から10月上旬に草紅葉、10月上旬から中旬に紅葉、10月下旬にカラマツの黄葉と、色が三段階で移ります。

中禅寺湖畔は10月中旬から下旬、いろは坂は10月中旬から11月上旬が見頃の目安です。

この時期の最大の敵は渋滞です。

紅葉ピークの週末、いろは坂は9時から15時ごろに混み合い、移動だけで3時間以上かかることもあります。

この時期は土日は避けて、平日に撮影をするように考えて欲しいです。

また、田母沢御用邸などの日光市街地と中禅寺湖側を同時に撮影するとなると移動に時間がかかる可能性が高いので、どちらか一方を確実に撮り、時間に余裕があれば移動して撮影するという考えが良いかもしれません。

前泊をご検討いただくケースが多いのも秋です。

前夜に日光入りして朝いちで撮り始めるほうが、体力にも表情にも余裕が出ます。

日光周辺で宿泊が難しくても、宇都宮周辺であればビジネスホテルなども多いので、そちらで宿泊して朝一に日光に移動することも可能です。

冬(12〜3月)|静けさは魅力、道路は要注意

雪の中禅寺湖や凍てついた湿原は、他の季節には撮れない画になります。

人も少なく、貸し切りのような時間になることも。

ただ、道路事情は他の時期に比べると厳しくなります。

2月は本格的な積雪こそ少ないものの、朝晩はほぼ毎日氷点下で、いろは坂は日陰の路面が凍ることがあります。

冬タイヤかチェーンの準備は必須とお考えください。

1月から2月は、場所によって40センチほどの積雪になることもあります。

冬は奥日光だけに絞らず、市街地の候補も併せて押さえておくと当日の判断がしやすくなります。

田母沢御用邸記念公園の11月から3月の開園は9時から16時30分、年末年始(12月29日から1月1日)は休園。

日照時間も短いため、開始時刻は早めに設定する必要があります。

いつ動き出せばいい?予約と準備のタイミング

紅葉期の10月から11月は問い合わせが集中するため、日程の候補は早めに挙げておくと動きやすくなります。

9月中には予約をしないと、10月11月はご希望の日程で予約が取れない可能性もございます。

平日であれば比較的予約が取りやすい状況にもなりますので、土日で検討されている方はお早めにご連絡ください。

決めておくと当日がスムーズなのは、次の4点です。

  • 撮影場所の第1候補と第2候補(天候で振り替えるため)
  • 撮影日程の第1候補と第2候補 (リスケの可能性も考慮して)
  • 移動の手段(車か鉄道か)
  • 前泊の有無

日光の各施設は撮影の申請要否や費用が異なり、日光山中禅寺(立木観音)のような寺社は特に扱いが分かれます。

候補が決まった段階で施設に個別に確認して、申請等に進みます。

よくあるご質問

雨だったらどうなりますか。
基本的には2日前の天気予報にて決行するかどうか確認をします。

ただ、遠方からの場合は宿泊施設等のキャンセルなども関わってきますので、どうしてもその日でないと難しいという場合は、当日の空模様を見て判断します。

日光は屋根のある建造物と屋外の両方に候補があり、振り替えの余地をつくりやすいエリアだと思います。です。

紅葉の見頃はその年で変わりますか。
変わります。

上で書いた時期は例年の目安です。

日程を早めに押さえ、直前の色づき状況を見て当日回る順番を調整するのが現実的です。

データはいつ受け取れますか。
1ヶ月以内にお渡しさせて頂きます。

大体平均して14日間程度でお渡しできておりますが、

もっと早くという方にはオプションでクイック納品もございますので、ご検討ください。

まとめ

  • 市街地と奥日光で季節が2〜3週間ずれる。時期より先に「撮りたい景色」を決める
  • 春は田母沢御用邸のシダレザクラ(4月中旬〜下旬)、だいや川公園の桜(3月下旬〜5月上旬)
  • 初夏は戦場ヶ原のズミとワタスゲ(6月)。混雑が少ない狙い目
  • 夏の奥日光は平均最高気温23度前後。和装なら有力な選択肢
  • 秋は戦場ヶ原10月上旬〜中旬、中禅寺湖畔10月中旬〜下旬。いろは坂は朝7時前に
  • 冬は静かで美しいが、路面凍結と積雪への備えが前提

日光での前撮りをお考えでしたら、撮りたい景色のイメージだけ持ってご相談ください。

時期と当日の動き方はご相談をベースに一緒に組み立てていければと思います。